Story
ストーリー
都市での生活を離れ〈恵璃(えり)〉は海辺のホテルに休暇旅行に訪れる。
そこでは地域の風景を探訪し歴史を知ることができるガイドツアーが組まれているのだが、恵璃はツアーが始まる直前、電話が掛かってきてしまい参加のタイミングを逃してしまう。
一方、ツアーは開始早々ホテル近くの岩場に謎の人影が目撃されるという不穏なトラブルに見舞われ、本来の内容から変更を余儀なくされてしまっていた。
泳いで渡るしかないはずの岩場に服も髪も濡れていない女性が座って、水平線を眺めていたのだ。
そのせいで2人のツアーガイドは言い争いになり、別々のルートにて進めることになるのだった。
この世界には私たちが見ているものとは別に、透明の「ある者たち」がいるようだ。この町ではなぜかそれらが見えてしまう瞬間があるのだが、おばけや幽霊というより海や山に近い存在らしい。山奥や海の深くに棲む生き物たちが、私たちからは見えないところで確かに存在しているように。
さらには呪術師も現れ、あらゆる声を呼び起こし、事態は思いもよらぬ展開を経て、このホテルとわたしたち自身の真実を明らかにする。
5人の登場人物と音楽を操る2人の呪術師による死者も生者も巻き込んだ海辺の静かで壮大な物語。
本作『うまれるまえは波』について
Introduction
竹野は誕生の地。「誕生」と聞くと、生まれたことを誰かが祝っているような、そんな印象を受けます。この混乱の時代において「生まれることを祝う」ことには、どのような希望が含まれているでしょうか。その答えのひとつはおそらく「良い変化」だと考えます。良い変化のために人間も動物も植物も命を繋いで次代に未来を託す。さらに本作では“誕生”を生命の誕生のみに意味を狭めず、これまでになかった概念や、その存在を蔑ろにされてきたものたちが日の目を見るという解釈のもと、うまれるまえを振り返りながら、より良い未来を照らし出す一歩となるような、新たな時代のエピックを目指します。
開催日時
Schedule